はじめに
犬が私たちには気づきにくい病気にかかっている可能性があることをご存知でしょうか?
元気に見える犬でも、実は何かしらの病気のサインを示していることがあります。
本記事では、「会亀動物病院」の会亀祐子先生より、気が付きにくい犬の病気について
詳しくご紹介していきます。また、日常生活での注意点についても解説します。
愛犬の健康を守るために、病気のサインに気づけるようになりましょう!
🔽今回の先生です
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はじめまして。
会亀動物病院の会亀 祐子と申します。
ペットと飼い主様の、様々なお悩みに寄り添った診療を行っています。
ワンちゃんと出来るだけ長く、健康に過ごすため
良いアドバイスとなるような記事を、これから届けていきたいと思います。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
食後に顔や背中をよく擦り付ける【〜生後6ヶ月】
こちらは「食物アレルギー」の初期症状が疑われる仕草の一つです。
あまり気づかなかったが…食後によく観察していたら、
・顔をこする
・背中を何処かにこすりつける
・仰向けで背中ゴリゴリ
のような様子で過ごしていてる場合は注意が必要です。
適切な処置をせずに、症状が強くなってくると1歳頃には
・外耳炎を繰り返し発症する
・目や口周りが赤い
・足先を痒そうにしょっちゅう舐めてる、(関節部分じゃない身体の痒み)
などの症状が出てきます。
私の病院では、初発の時期、どういう場所に赤み、痒みあるか、痒がるタイミングなど、
様々な問診から疑わしいと必要があれば食事の内容を変えたり、血液によるアレルギー検査します。
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食欲がありすぎる、水をたくさん飲む【中年以降5〜6歳】
よく食べる、と言われると、飼い主さん的には食べる=元気のイメージなので、
病気が隠れてるとは思いにくいですが、実は病気のサインかもしれません。
目にみえる変化だとこのようなケースに注意が必要です。
・尿がいつもより多い
・お腹がぽっこり出てきた
・いつもよりもハッハッと口で呼吸しがち
…などの様子がいくつか見られる子が来ると
クッシング(内分泌疾患・副腎皮質機能亢進症)を疑うことがあります。
血液検査(特殊)をして診断するような病気でもあるので、ご不安な場合は年1回程度、
定期的に病院で、一般的血液検査をすることをお勧めします。
また、糖尿病もクッシングが基礎の合併症である場合もあります。
よく食べるのに太らない、急激に痩せるケースも要注意です。
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【おまけ】歳だからと思って諦めないで!
歳だし、しょうがないか…と良く言われている症状で
代表的なのが「足腰の弱り」。
・後ろ足が頼りない
・プルプル震えてる
・段差の上り下りがし難い、
これは歳のせいといえばそうでもありますが、
関節の炎症からくる違和感や慢性的な痛みやだったり、変形性脊椎症からくる四肢の痺れや
軽い麻痺から起こっている場合は、適切な処置で改善することができます。
レントゲンや歩様の観察など、診察室内で簡単にできる検査でわかりますが、
原因がそういうものから起こっていれば、サプリメントや、
消炎鎮痛剤などの注射やお薬。鍼治療などの代替医療、あるいはいくつかの組み合わせで
今よりは楽に過ごす事ができるかもしれません。
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まとめ
なんだろな?と気になったら、なんでも(病気じゃないだろう、気のせいかな、歳のせいかな?)
聞くほどじゃないか…仕方ないし。みたいに思った事も、
遠慮せずに気楽に聞いて貰えたら1番良いなあと私は思います。
本当に何でもないことも、もちろんありますから。
飼い主さんが安心して、ワンちゃんとの時間を過ごせるよう
私たちはいつでも、喜んでサポートさせていただきます。
今回のテーマ「病気のサインかも?」について、症状と特徴についてご紹介しました。
もし症状や特徴に不安を感じる場合は、迷わずに獣医師に相談するようにしましょう!
施設情報
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会亀動物病院
〒592-8348 大阪府堺市西区浜寺諏訪森町中3−248−3
TEL:072-265-3799
診療時間:9:00〜11:30 / 17:00〜19:30
休診日:木曜午後 / 土曜午後 / 日曜 / 祝日
診療対象動物:犬・猫
併設施設:パピークラス(パピーパーティー)
診療領域:歯と口腔系疾患/脳・神経系疾患/消化器系疾患/内分泌代謝系疾患/整形外科系疾患/感染症系疾患/
中毒/眼科系疾患/循環器系疾患/肝・胆・すい臓系疾患/血液・免疫系疾患/耳系疾患/寄生虫/心の病気/
皮膚系疾患/呼吸器系疾患/腎・泌尿器系疾患/筋肉系疾患/生殖器系疾患/腫瘍/アレルギー
電車でアクセス:南海本線諏訪ノ森駅から徒歩約5分
阪堺電軌阪堺線船尾駅(大阪府)駅から徒歩約4分
諏訪ノ森駅から徒歩約4分
浜寺公園駅から徒歩約11分
浜寺駅前駅から徒歩約11分
駐車場:あり
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