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医療コラム

【獣医師監修】第5回:人が集まると犬はストレスを感じる?行動の変化と対策を解説

この記事は約4分で読めます。

わんちゃんにはそれぞれ得意なことや苦手なことがあり、ストレスと感じる要因も個体ごとに異なります
人が大好きで、初対面の相手でも喜んで近づいていくわんちゃんがいる一方で、家族以外の人が苦手で、自分の近くやテリトリーに入られることを不安に感じる子もいます。

年末年始は親族や友人が集まる機会が増え、おうちに来客があるご家庭も多いのではないでしょうか。
「せっかく集まったから、わんちゃんも一緒に楽しませてあげたい」と思う飼い主さんも多いと思いますが、気づかないうちに大きなストレスを与えてしまっているケースも少なくありません

お散歩中や来客時に、わんちゃんがどのような反応を示しているかを、あらためて観察してみましょう。
家族以外の人が苦手なのか、にぎやかな環境が苦手なのか、それとも自分のテリトリーに人が入ること自体が苦手なのか。
行動や表情、しぐさをよく見ることで、その子にとっての「苦手」が見えてくることが多いものです。

苦手なものに慣らしていくことも大切ですが、無理に慣れさせようとすると、かえってストレスが強くなる場合もあります。
時間をかけて、段階的に慣らしていくことが重要です。
近いうちに来客や集まりの予定がある場合は、事前に対策を考えてあげましょう。

人が大好きで、初対面の相手でも喜んで近づいていくわんちゃんがいる一方で、家族以外の人が苦手で、自分の近くやテリトリーに入られることを不安に感じる子もいます。

年末年始は親族や友人が集まる機会が増え、おうちに来客があるご家庭も多いのではないでしょうか。
「せっかく集まったから、わんちゃんも一緒に楽しませてあげたい」と思う飼い主さんも多いと思いますが、気づかないうちに大きなストレスを与えてしまっているケースも少なくありません。

【記事監修】葛野 莉奈先生プロフィール

かどのペットクリニック(神奈川県横浜市青葉区)

  • 院長:葛野 莉奈先生
  • 診療時間:8:00〜12:00/16:00〜19:00
  • 休診日:木曜・日曜午後
  • TEL:045-972-1112
  • 公式サイトはこちら
先生から読者のみなさんへメッセージ

「もっとこんなことを知っている飼い主さんが増えたらいいな」
「こんなことで悩んでいるたくさんの方の力になれたらいいな」

普段の診療の中で感じたことを、文章にまとめました。
少しでも多くの方のお役に立てたらうれしいです。
獣医師としてだけでなく、いち飼い主としても、皆さんと知識を共有しながら、動物たちとの生活がより充実するお手伝いができたらと思っています。

ストレスによって見られる変化とは?

わんちゃんが強いストレスを感じている場合、以下のような変化が見られることがあります。

  • 排せつの異常
     (トイレの失敗、我慢、軟便や下痢、排泄回数の変化など)
  • 食欲の変化
  • 睡眠時間の変化
  • 攻撃性の増加など、性格や行動の変化

特に、排せつを我慢することによる膀胱炎や便秘、食欲低下や睡眠不足による体力の消耗は、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

ただし、「ストレスが原因だろう」と決めつけてしまうと、隠れている体調不良の発見が遅れてしまうこともあります。
精神的な要因によるものなのか、体調不良による変化なのかを見極めるためにも、気になる症状が続く場合は、受診のうえで判断することが大切です。

人が集まるときのストレス対策

対策としておすすめなのは、普段からクレートやサークルなど、落ち着いて過ごせる専用スペースを用意しておくことです。
来客時や、日常とは異なる出来事がある場合には、そのスペースで静かに過ごしてもらうことで、ストレスを軽減できるケースがあります。

子犬のうちからは、「社会化」と呼ばれる、さまざまな環境や刺激に少しずつ慣れていく経験を積むことも重要です。
若齢期に適切な社会化ができていると、苦手なものが少なくなったり、ストレスを感じにくくなる傾向があります。

たとえば、

  • お散歩中にほかのわんちゃんや飼い主さんと適度に関わる
  • 親しい方が来た際に、同じ空間で過ごしてみる
  • 優しく声をかけてもらう

といったことを、無理のない範囲で少しずつ練習していくのも一つの方法です。

ただし、わんちゃんがどの程度ストレスを感じているかを飼い主さんだけで判断するのは難しい場合もあります。
苦手なものやストレス反応が強いと感じる場合には、ドッグトレーナーなどの専門家に相談することで、適切なアドバイスを受けられるでしょう。

まとめ|愛犬の「苦手」を知ることがストレス予防につながる

年末年始は人が集まりやすく、わんちゃんにとって普段とは違う刺激が増える時期です。
大切なのは、「一緒に楽しませたい」という気持ちと同時に、その子がどう感じているのかを尊重することです。

愛犬の行動や反応をよく観察し、無理をさせない環境づくりを心がけることで、ストレスによるトラブルは防ぎやすくなります。
安心して過ごせる場所や選択肢を用意し、必要に応じて専門家の力も借りながら、年末年始を穏やかに過ごせるようサポートしてあげましょう。

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