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獣医師が解説!猫の尿石症-前編-

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はじめに

本記事では、「ふくま獣医科病院」の三谷先生より、
猫の尿石症について解説します。
猫を飼っている方だけでなく、これから飼いたいと考えている方にも、
ぜひ参考にしていただきたい内容です。 

🔽今回の先生です

ふくま獣医科病院の三谷浩気と申します。
ペットの健康管理に役立つ情報を少しでも提供できればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

猫の「尿石症」とは?

尿石症(にょうせきしょう)とは
尿路(腎臓-尿管-膀胱-尿道)のどこかに
血症や結石が形成される病気
のことを言います。

尿管結石(にょうかんけっせき)や
膀胱結石(ぼうこうけっせき)などの言葉を
耳にしたことがあるかもしれませんが、

それは結石がある場所による違いであり、
すべて尿石症という病気に含まれます。

石はどうしてできるの?

尿には水分とともに体の老廃物が含まれています。
その中にはカルシウムやマグネシウムなどの
ミネラル成分も含まれますが、
それらが過剰になると結晶や結石が作られます。

猫尿石症のほとんどはストルバイト尿石症、
またはシュウ酸カルシウム尿石症
です。
両者の大きな違いは
内科治療により溶けるかどうかです。

ストルバイト結石は食事療法を主体とした
内科治療により溶解することができますが、

シュウ酸カルシウム結石を確実に
溶解させる方法はないと考えられています。

写真提供:ふくま獣医科病院

尿石症の種類

尿石症は結石の数や大きさ、
存在する場所により症状は様々です。
今回は特に遭遇する機会の多い
「膀胱結石」と「尿道結石」についてお話します。

膀胱結石では、膀胱内に存在する結石が
膀胱の粘膜を傷つける
ことにより膀胱炎が起こります。
症状としては血尿や頻尿、
排尿時の痛みなどが認められます。

溶かすことができる結石が予想される場合は
内科治療が選択されることが多いですが、
溶かすことができない結石の場合や
速やかに結石を取り除きたい場合などには
外科治療が選択されます。

一方尿道結石では排尿障害、
つまり石が詰まって尿が出ない症状が起こります。

特にオス猫の尿道はとても細いため、
小さな結石であっても
尿が出なくなる原因になりえます。
膀胱結石と違い、
尿道結石により尿が出なくなった場合は
時間とともに元気や食欲がなくなります。

状況はどんどん悪化していくため、
尿が出てないことに気づいたときには
速やかに動物病院を受診する必要があります。

ここ見て!尿石症かもしれないサイン

ペットは体調が悪くてもSOSを出せないので
小さな異変に早く飼い主さんが
気付いてあげられることが大切です。

【よく見られる具体的な症状】

・オシッコが乾いた後ザラザラ、キラキラしている
・何回もトイレに行く 
・トイレに行くのにほとんどオシッコが出ていない
・トイレにこもって痛そうに鳴く 
・血尿 
・陰部をしきりに舐める
・石が詰まり尿が出なくなると…元気
・食欲がなくなる(ぐったりする)

環境改善だけでは解決しない場合や
排泄に関連した何らかの症状がある場合には
早めに獣医師に相談することをお勧めいたします。

今回のテーマ「獣医師が解説!猫の尿石症-前編-」
についてご紹介しました。

もし症状や特徴に不安を感じる場合は、
迷わずに獣医師に相談するようにしましょう!

また、ふくま獣医科病院のWEBサイトでは、
様々な分野にわたって
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施設情報

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ふくま獣医科病院

〒811-3217 福岡県福津市中央2丁目1−1
TEL:0940-43-6412
診療時間:9:00〜12:00 / 15:00〜18:30
休診日:土曜午後 / 日曜 / 祝日

診療対象動物:犬・猫
診療科目:一般診療・腫瘍科・行動診療科(しつけ相談)・健康診断・予防関連
電車でアクセス:鹿児島本線福間駅みやじ口から徒歩約8分
駐車場:あり
第一駐車場(病院横)3台
第二駐車場(福津市役所前バス停近く)3台

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