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医療コラム

【獣医師がやさしく解説】秋の台風シーズンに注意したい~愛犬と安全に乗り切るために~

この記事は約6分で読めます。


こんにちは!
ハピプレ編集部です。

猛暑も和らぎ、残すは残暑のみとなりましたが、
今の季節大変なのが上陸を始める台風たち。

怯えるわんちゃん、なだめるのも大変ですよね、、、
また、万が一の同行避難の際、どんなものを用意して、
うちの子を連れていけばいいのかわからない飼い主さんは多いはず、、!

今回はそんな台風シーズンを安全に乗り切るためのノウハウを
オンラインで相談から自宅での往診をかなえる『往診専門 ノートル動物病院
獣医師の立場からアドバイスをお届けしてくれます!

オンラインで相談から自宅での往診をかなえる『往診専門 ノートル動物病院』

ノートルは、獣医師と動物看護師がみなさまのご自宅を訪問し、
動物病院に通院することなくペットの健康管理・診療を行うサービスです。
お問い合わせやご予約は公式LINEから行うことができます。

プロフィール紹介|往診専門 ノートル動物病院 獣医師 小澤 裕里子先生

都内・神奈川の一次診療動物病院勤務を経て、沖縄でTNR活動に特化した保護医療に従事。
その後、グループ動物病院で予防医学に注力し、
現在は往診を通じて自宅での動物ケアをサポートしています。
幅広い現場経験を活かし、飼い主様と動物に寄り添った医療を提供しています。

愛犬と一緒に台風シーズンを安全に乗り切るために

秋は台風が多く、雨風による被害だけでなく、愛犬の健康や生活にも影響を及ぼします。
気圧の急変や気温の乱高下で体調を崩す犬は少なくなく、
持病の悪化や元気消失、食欲不振などが見られることもあります。
特に心臓病や関節疾患を抱える犬は、
気圧変化が症状を悪化させる引き金になることがあるため注意が必要です。

気圧変化による犬の不調とケア

台風接近時は気圧が急激に下がり、自律神経が乱れやすくなり、
次のような症状が出ることがあります。

  • 呼吸が荒くなる:心臓病や呼吸器疾患がある犬に多い
  • 関節のこわばりや歩きにくさ:関節炎や椎間板ヘルニアを抱える犬で悪化しやすい
  • 元気や食欲が落ちる:倦怠感や気分の落ち込みによる
  • 落ち着きがなくなる、吠える、震える:不安感や耳への気圧刺激による
  • 嘔吐や下痢:自律神経の乱れやストレスによる消化不良

愛犬がいつもより落ち着きなく歩き回ったり、動きがぎこちなくなったら、
静かな場所で優しく撫でて安心させましょう。
心臓や呼吸器の持病がある子は、症状悪化の兆候が見えたらすぐに動物病院へ連絡しましょう。

台風中のお散歩対策

台風接近時は強風や飛来物の危険があるため、無理なお散歩は避け、
室内でエネルギーを発散させましょう。

  • 知育玩具:中におやつを入れるコングやパズルトイで頭と鼻を使わせる
  • 室内アジリティ:椅子やクッションを使った簡易障害物コース
  • かくれんぼ遊び:飼い主やおやつを隠して探させる
  • ロープ引っ張りっこ:短時間で満足感が得られる

外出が難しい日が続くと排泄リズムが乱れやすくなるため、
普段から室内トイレを使えるようにしておくことも大切です。

音対策と安心空間づくり

台風の轟音や窓の揺れる音は、愛犬にとって大きなストレス。

  • 遮音カーテンや雨戸で音や光を遮る
  • BGMやテレビ音を流し、環境音をやわらげる
  • クレートやケージにブランケットをかけて安心できる「巣」をつくる
  • **フェロモン拡散器(アダプティルなど)**を使用し、落ち着きを促す

飼い主さんがそばにいて優しく声をかけるだけでも、愛犬の不安は大きく和らぎます。

もしも、避難することになったら愛犬はどうする?

台風、大雨など、いつ起こるかわからない災害。
避難の必要が出たとき、愛犬をどう連れていくか、
普段から考えておくことが飼い主さんの大切な責任です。
お住まいの地域の避難所が愛犬と一緒に過ごせるかどうかは地域によって異なります。
まずは、自分の住んでいる 自治体のホームページや地域の防災マップを確認し、
「同伴避難」が可能なのかチェックしましょう。
「平常時からの準備」が、愛犬の安心と安全を守るカギになります。
防災と聞くと、非常袋や備蓄品を思い浮かべる方も多いですが、
実は毎日のちょっとした習慣こそ大切です。

  • 首輪やハーネスはフィットしているか確認
     緩すぎると抜けやすく、きつすぎると苦しくなります。
      日々の散歩前チェックを習慣に。
  • 迷子札やマイクロチップの情報は最新に
     引っ越しや電話番号の変更時は必ず更新を。災害時、これが命綱になることも。
  • お留守番中の安全対策
      家具の転倒防止や、危険物の収納は地震時のけが防止につながります。

犬専用の備えも忘れずに。 最低限そろえておきたいものは

常備しておくもの

・ドライフード・飲料水(3〜7日分)
・折りたたみ式食器や給水ボトル
・ペットシーツ、うんち袋
・タオル、ブラシ、予備のリード
・常備薬、健康手帳、ワクチン証明書
・愛犬の写真(迷子時の確認用)

「もしもの時に困らないためのしつけ」は、防災対策の一部

  • 「おいで」「待て」などの基本コマンド
     パニック時の呼び戻しや安全確保に役立ちます。
  • クレートやキャリーに慣れる
     狭い場所で落ち着いて過ごせる練習は、避難所生活のストレスを軽減します。
  • 他の犬や人に吠え続けない練習
     短時間から始め、落ち着いたら褒める…を繰り返すと◎。

まとめ

秋の台風シーズンは、ただ天気が荒れるだけでなく、犬の心身にとっても負担が大きい時期です。
気圧変化への配慮、防災準備、室内遊びや音対策を組み合わせ、
愛犬が「怖い日」でも安心できる環境を整えてあげましょう。
災害はいつどこで起きるかわかりません。 ほんの少しの備えが、かけがえのない命をつなぎます。
だからこそ、「そのとき」が来る前に、
私たちは大切な家族である愛犬の命を守るための備えをしておく必要があります。
避難の方法、必要な物資、情報の整理……どれも小さな準備の積み重ねが、
いざというときに大きな安心につながります。

次回予告:秋の台風シーズンに注意!愛犬の気圧不調、避難準備

次回のテーマは、
食欲の秋、愛犬と楽しむ旬の味覚
犬が食べてもOKな秋の食べ物(与え方と注意点)

暑さが和らぎ、ワンちゃんの食欲も爆発!?
美味しいものがたくさんある実りある収穫の秋、
ワンちゃんと一緒に食べられる食物に何があるのか、
実は詳しく知ってる人は少ないかもしれませんね
そんな愛犬と楽しめる旬の味覚について楽しく解説♪

ぜひ、お楽しみに〜!

株式会社ノートル

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