■【企業様向け】広告掲載・タイアップのご相談はこちら■
医療コラム

【獣医師監修】第6回:寒さで下痢・嘔吐・食欲不振が出る? 愛犬の消化器症状と家庭でできるケア

この記事は約4分で読めます。

寒い季節になると、「なんとなく元気がない」「軟便が続いている」「吐いてしまった」というご相談が増えてきます。
わんちゃんは疲れがたまったり、免疫力が低下したり、環境の変化によるストレスがかかることで、下痢や嘔吐、食欲不振といった消化器症状として体調の変化が現れやすくなります。

特に冬場は、朝晩と日中の寒暖差が大きく、体温を保とうとすることで体力を消耗しやすい時期です。
飼い主さんが気づかないうちに、寒さがわんちゃんの体に負担をかけてしまっていることも少なくありません。

今回は、寒さによって起こりやすいわんちゃんの消化器症状と、ご家庭でできる環境づくりや体調変化が見られた際の対応についてお話しします。

寒さで布団にくるまる犬の写真

【記事監修】葛野 莉奈先生プロフィール

かどのペットクリニック(神奈川県横浜市青葉区)

  • 院長:葛野 莉奈先生
  • 診療時間:8:00〜12:00/16:00〜19:00
  • 休診日:木曜・日曜午後
  • TEL:045-972-1112
  • 公式サイトはこちら
先生から読者のみなさんへメッセージ

「もっとこんなことを知っている飼い主さんが増えたらいいな」
「こんなことで悩んでいるたくさんの方の力になれたらいいな」

普段の診療の中で感じたことを、文章にまとめました。
少しでも多くの方のお役に立てたらうれしいです。
獣医師としてだけでなく、いち飼い主としても、皆さんと知識を共有しながら、動物たちとの生活がより充実するお手伝いができたらと思っています。

寒さによる消化器症状

わんちゃんは、疲れがたまったり免疫力が低下したり、環境の変化などで精神的な負担がかかると、下痢や嘔吐、食欲不振などの消化器症状として体調の変化が見られやすくなる傾向があります。

特に、朝や夜など日が出ていない時間帯と昼間の寒暖差や、日が出ている時間帯でも気温が低いことで、体温を上げようと体力を消耗し、体調を崩してしまうことがあります。
その結果、軟便や嘔吐、食欲不振などの症状が見られる場合があるため注意が必要です。

おうちで、わんちゃんが過ごす場所はしっかり温められていますか?

お留守番時などは、わんちゃんをケージの中に入れることもあるでしょう。不在時に、わんちゃんがいる場所の温度がどのくらいになっているか把握していますか。

日当たりは時間帯によって変化するため、意外と温度が低くなってしまっていたということもあり、気づかぬうちにわんちゃんに負担をかけてしまっていたケースもあります。

ケージの中でも、わんちゃんが居心地の良い場所を選択できる環境があると安心です。
涼しい場所と、ペット用ヒーターや湯たんぽなどで温められた場所の両方をつくってあげることで、わんちゃん自身が寒さや暑さを調節できるでしょう。

ヒーターで温まる犬の写真

もし下痢や嘔吐が見られたら?

どのような状態の排せつ物や吐物なのかをよく観察し、把握することが大切です。受診時に説明できると、より状態がわかりやすくなります。

もしペットシーツの上などで、実際のものを持参できるようであれば望ましく、受診時間の近くに嘔吐や下痢が見られた場合は、より新鮮なものを持っていけると獣医師も状態を把握しやすくなります。

体をしっかり温めてあげることや、ごはんを消化に良いものへ切り替え、いつもより量を少なめにすることで、おなかを休ませてあげてください。

下痢や嘔吐は致命的になりにくいトラブルではありますが、長期的に続くと栄養吸収不良や脱水に陥りやすくなります。また、おなかの痛みや気持ち悪さは、わんちゃんにとって大きな負担です。

様子を見過ぎず、できるだけ早めに受診するよう心がけましょう。

まとめ

寒さによる体調変化は、下痢や嘔吐、食欲不振といった消化器症状として現れることがあります。
特に寒暖差が大きい時期や、留守番中の室温管理には注意が必要です。

わんちゃんが自分で快適な場所を選べるよう、温かい場所と涼しい場所の両方を用意してあげることは、体への負担を減らす大切なポイントです。
また、消化器症状が見られた際には、排せつ物や吐物の状態をよく観察し、できるだけ早めに動物病院を受診するよう心がけましょう。

下痢や嘔吐は命に関わるケースは少ないものの、長引くことでわんちゃんの体に負担をかけてしまいます。
「少し様子を見よう」と思わず、早めの対応が、わんちゃんの健康を守ることにつながります。

他の医療コラム一覧

ONEPOST

ページトップへ戻る

タイトルとURLをコピーしました